土という重い物質に、息を吹き込む事で、命を感じる物にしたい。内包した風を動力に、息づく物を創りたい。
小さなしかし生命力あふれる芽、蕾、ひらひら舞い落ちる葉、命の継承の木の実、とても楽しい形の昆虫達、おしゃれな鳥達、時折、出会った狐、狸、猿、猪、鹿。17年間、住んだ山里で、向き合ったかけがえのない美しい命達。河原の小石、雲の形、空の色、清らかな水の流れ、そして谷間を渡る風。時にやさしく、時に狂おしく吹き荒れる。
愛。男と女、親と子、人類。私の中へ飛び込んで来た物につき動かされて生れてきた物達です。