今夏は変則的でしたね。二度目の梅雨のような長雨と豪雨、それに拡大する感染症と地球環境の激変とで不安な日々が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
天平時代も権勢を誇っていた藤原兄弟が天然痘で次々と亡くなり、遣新羅使たちも船旅の途中で亡くなったことが万葉集に記録されています。病原菌が可視化できる現代でも恐怖なのに、万葉時代では、さぞ得体の知れない不気味さで、それは庶民感ではさぞかし地獄絵図の世界だったことと想像します。
ようやくのこと初秋を迎えましたが、不安の中、皆様どうか細心の注意でこの時代を生き延びてくださいませ。
私は二年半前より体調を崩しておりましたが、お陰様で少しずつ回復し、何とか元気になってきました。
今年もまた万葉カレンダーの季節が巡ってきました。今年のカレンダーには、こんな時代だからこそ、なにか澄んだ世界の新作を描きたいと目指し、月と花をテーマに「月花微笑」と題しましたが、如何でしょうか。体調を整えて万葉を描き続けたく思っております。これからも応援をよろしくお願い致します。
なおカレンダーは十月中旬出来上がりの予定です。
令和三年 初秋